2007年6月
WIN-WIN
裁判外で紛争を解決する手続であるADRには「メディエーション」という形態があります。「メディエーション」では、調停者はカウンセリング技法を取り入れ、当事者の対話を促進し、当事者同士が自主的に紛争を解決することを目標とします。つまり、「メディエーション」では、調停者は、裁判官のように過去に起きた事実に従って白黒をつけるのでなく、当事者同士がお互いに話し合い、未来にむけて問題を解決するお手伝いをするのです。
「WIN-WIN、オレンジの紛争」という話をご存知でしょうか?
姉と妹が1個のオレンジを欲しがっています。あなたなら、どのように解決しますか?半分にする?
「メディエーション」の解決は、まず姉と妹の話をよく聞きます。すると、姉はオレンジの中身をジュースにしたい、妹はオレンジの皮でマーマレードを作りたいことがわかりました。この結果、姉と妹は話し合い、姉は中身を、妹は皮をそれぞれ1個分ずつ分け合うことが出来ました。2人とも希望通り、つまり「WIN-WIN」です。
愛知県司法書士会では「メディエーション」を取り入れたADRを行う「愛知県司法書士会調停センター」の立ち上げを目指しています。私も微力ながら、司法書士調停準備センター準備委員会の委員としてお手伝いしています。
愛護手帳
福祉制度を利用するために「手帳制度」と言うものがあります。
名古屋市が交付する「手帳」には身体障害者手帳・愛護手帳・精神障害者保健福祉手帳の3種類があります。
これらの手帳を交付されることにより、行政の福祉サービスを受けることが出来ます。
うちの子どもは「愛護手帳」をもらっています。
子どもの障がいを認めることが出来なかった頃は手帳をもらうことに抵抗がありましたが、今ではありがたく使わせていただいています。
今の手帳が更新の時期を迎えたので、今日は更新のための判定に児童相談所まで行ってきました。
手帳はIQの数値によって、1度から4度までに区分されます。
更新にあわせてIQのテストをしました。
IQ(知能指数)とは知能検査で測定した精神年齢を暦年齢で割って100を掛けた数で表わされますが、一般的に知的障害のある子は普通の子よりも発達がゆっくりなので、年齢が上がるにつれて、相対的にIQが下がると説明されています。(違うケースもいっぱいありますが)
うちの子どもはIQテストを全然やる気なしだったので、怒れちゃいましたが、ひさびさに児童相談所に行き、初めてここに来たときは子供の障がいの事実に押しつぶされそうな気持ちだったなと当時を思い出し、懐かしくなりました。
心もお腹周りも図太くなったのでしょうか?
社団法人成年後見センター・リーガルサポート
社団法人成年後見センター・リーガルサポートの愛知支部の役員になりました。
成年後見制度は障がい児の親である私にとっては、公私にわたるワイフワークです。
この制度について、同じような立場の方々と一緒に深く勉強してゆきたいと思っています。
愛知県司法書士会電話相談
今日は午前10時から午後1時まで、愛知県司法書士会の電話相談の当番でした。
午後1時から、午後の部の当番のK先生にバトンタッチします。
ちょっと遅れて、K先生登場!
「ごめん。ごめん。駅でおばあさんが転んで起き上がれんもんで、救急車呼んどって遅くなってまった。」
汗びっしょりで、司法書士会に駆け込んで来られたK先生を見て、ちょっと感動です。
ランチ
発達障害の子供達を対象にした心理教室に、もう何年も通っています。
そこで、知り合ったお母さんたちとは、ずっと付き合いがあります。
今日は、そのメンバーで、お豆腐料理の店に、ランチに行きました。
「のんびり、ランチしていて大丈夫?」
「司法書士事務所が行き詰ったら、事務所を子供たちが集える場所にしたら?」
な~んて、言われてしまいました。
冗談はさておき、将来、私たちのような障がい児を持つ親や障がい児のためになるようなものを形にしたいと思っています。
コムスン
コムスンのことが、色々話題になっています。
実は、私の子どもは障がいがあり、コムスンのスタッフの方々には大変お世話になっています。
スタッフの方々は、みなさんとっても良い方ばかりです。
スタッフの方々のことを思うと心が痛いです。
私の子どもも「コムスン、なくなるの~?」と心配しています。
あしたの会
昨日、6月10日は愛知県司法書士会館で「あしたの会」のクレサラ相談会でした。
私も、ボランティアとして相談に参加しています。
NPO法人 クレサラ あしたの会
成年後見開始申立
今日、後見開始申立の書類作成の依頼者にお会いしました。
被後見人になられるおばあちゃんは、とっても上品でかわいらしい方でした。
成年後見制度を利用されることで、おばあちゃんの権利が守られ、そして、
おばあちゃんが幸せであるように祈ります。