通学
4月から、むすこが、養護学校の高等部に通いだしました。
公共交通機関を利用して、通学します。
当初は、登校と下校のすべてに付き添わなければ心配な時期があり、
どうなることかと思っていましたが、
何とか、帰りは一人で、帰って来られることがわかりました。
ずいぶん昔、
例えば、知的障がいでIQが50の場合、
すべての面で、IQ100の子どもの5割しかできないのではなく、
知的障がいの子は、できることとできないことの差がデコボコと大きい。
(例えば、8割できることもあれば、2割しかできないこともある。)
と教えてもらったことがありましたが、
最近のむすこを見ていると、つくづく、その事を実感します。
字を書かせれば、ひらがなとカタカナが混在し、小学校1年生で学習する程度の
漢字が、たまに、混じるくらいの文章を書きますし、
計算も、せいぜい1桁の足し算がいいところ。
2桁になり、繰り上がりがあると、もう、わからないようです。
ところが、お金の計算になると、3桁までできてしまったり、
バスに書いてある行き先が読めたり・・・
最近の彼の生活力に驚かされています。
今まで、私は、他の知的障がいの方の多方面での頑張りを見つつも、
むすこに限っていえば、
むすこは私がいなければ何もできない。
彼は、常に誰かに守られる立場でしか生きられない。
と、心の片隅でひっそり思っていたのですが、
最近、もしかしたら、むすこも、そうばかりでもないかの知れない。
と、ちらっと思ったりします。
もしかしたら、チャンスがあれば、誰かの役に立てることもあるのかもしれません。